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会社概要

法人名 株式会社 キヌナーセリー
代表者 代表取締役社長 齋藤 崇存
所在地 〒321-3234 栃木県宇都宮市桑島町362-1
電話番号 028-667-1846 (温室) 028-667-6658
FAX番号 028-667-6633
資本金 300万円
事業内容 ファレノプシス(胡蝶蘭)の生産・販売
経営規模 8,731m2(ガラス温室24棟)
従業員 役員4名 従業員13名 パート職員30名
生産実績 鉢物21万鉢 切花2.3万本

受賞歴

昭和62年日本農業大賞·内閣総理大臣賞受賞

平成2年関東東海花の展覧会洋らんの部農林水産大臣賞受賞
平成13年全国花き品評会農林水産大臣賞受賞

平成20年関東東海花の展覧会洋らんの部農林水産大臣賞受賞

第47回農林水産祭園芸部門天皇杯受賞
平成20年度うつのみや市民賞受賞
第67回全国農業コンクール毎日農業大賞(グランプリ)受賞

その他、多数受賞

キヌナーセリーの歴史

1977創業期 洋ラン栽培の開始

私の家はもともとコメと野菜を中心とした、普通の農家でした。高校卒業後、洋らん経営の将来性に注目し、栽培技術の基礎を習得するため、親の反対を押し切って宇都宮市内の洋らん先進農家で1年間の研修を受け、昭和48年に胡蝶蘭専業農家として、ビニールハウス396㎡から栽培をスタートしました。

昭和50年からは、自家採取を開始し、交配育種による独自品種育成を開始しました。非常に時間がかかる育種ですが、いち早く取り組みを開始したことにより、現在の経営の柱の一つにまで成長しました。生産規模の拡大にも取り組み、ガラス温室の増設を図りました。東京の生花店との直接卸売を開始したのもこの頃です。

1981法人化・寄せ植えの開始

育種の開始や生産規模の拡大に伴って、事業をより安定させる必要性を感じ、昭和56年に有限会社キヌナーセリーとして法人化しました。

この頃、東京からのニーズによってキヌナーセリーが初めて手がけたのが、現在では常識となった寄せ植えでの出荷です。当初は試行錯誤の連続でしたが、花持ちも良くなり、お客様からの反応も上々だったため今のように盛んになりました。

1983リレー栽培の構築

法人経営を開始して2年後の昭和58年に、生産効率向上と高品質安定生産達成のために「リレー栽培」を開始しました。開始当初は(有)福田園芸にフラスコ苗から3号鉢までの育苗を依頼、引き継いだ苗を当園で開花・出荷まで担当するという分業体制をとっていました。さらに、昭和62年に(有)カルチャープラント(福田和之氏)、平成2年に(有)鳥内園芸が加わり、組織培養から幼苗養成(「福田園芸」担当)、そして幼苗から開花に供する苗(「カルチャープラント」および「鳥内園芸」担当)、そして当園で開花・出荷を担当するという、地域内でのリレー栽培の形態を構築し、生育ステージごとの集中管理による高品質安定生産と施設回転率向上を実現することが可能となりました

1985周年安定生産体制の確立

リレー栽培の取り組みと並行して、さらなる施設規模の拡大を図るとともに、出荷時の品質を安定させるための順化施設導入、また周年栽培体制の構築に向け、昭和59年よりヒートポンプの導入を積極的に進めました。ヒートポンプ活用による周年栽培は、全国に先駆けた取り組みであり、市場における優位性の発揮につながっています。

地域内でのリレー栽培の構築とヒートポンプ導入による周年栽培の確立で、現在に至る高品質安定生産と施設の回転率向上の礎を築くことができたと考えています。

2018現在、そして未来

現在は年間20万鉢を出荷するまでに事業規模は拡大しましたが、業界は縮小傾向にあり、他のレベルも上がってきました。よそにはない、キヌナーセリーならではの強みが必要であると考えています。

2016年から会長となり、社長業の部分後継者である長男に任せることができるようになりました。空いた時間で、いろいろな胡蝶蘭がある、というのを消費者の方に見てもらえるような売り方をしたいと考えています。

胡蝶蘭はよくみられる「白の大輪」だけでなく、品種による多種多様な個性があります。胡蝶蘭のプロとして、そういったことを伝えていくのも私の使命だと思っています。

現在市場に出回っている胡蝶蘭の99.9%はメリクロンですが、今後は一株一株にオリジナリティのある実生の多様性をうまく消費者に伝えていければとも考えています。

まだまだやりたいことがあって、時間が足りないとも感じています。
これからも元気に続けていけるよう、一日一日を大切に生きていきたいと思います。

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